1960年4月に録音されたこのレコード。何度聴いてもイイ。ブッカー・リトルの吹くオープンなトランペットが、まっすぐと体に入ってくる。
サイドメンがすごい。ピアノがトミー・フラナガン、ウィントン・ケリー、ドラムがロイ・ヘインズ、そしてベースはスコット・ラ・ファロ。
このレコードは、ハードバップも終わりかかり、モード、フリーへと流れていくジャズ史の間に録音された。実にピュアで爽やかな空気が、音から伝わってくる。
この録音の翌1961年、7月にラ・ファロが25才、そしてリトルは10月に23才で亡くなっている。フラナガンもケリーも今はいない。メンバーの中で、ドラムのロイ・ヘインズは94才の今も現役だ。